長さ:79.6 cm (二尺六寸三分) そり:2.2cm 表銘:横山加賀介藤原祐永 裏銘:菊紋一友成五十六代孫備前長船士
姿は、長寸、豪壮にして品格があり、地金は微塵に詰んだ精良な小板目鍛えで、細かな地沸が付いて美しく潤う。刃文は、直刃の焼出し、互の目が小丁子で複式に乱れ、抑揚変化する匂い出来の華やかな独特の丁子刃。
祐永は、伊勢守祐平の子として寛政七年(1795年)に生まれ、父祐平の跡を継ぎ、自ら友成五十六代孫と称し、栄光ある備前刀の最後を飾った名工の一人です。天保四年(1833年)に加賀介を受領し、茎に菊紋と一を切ることを許されました。地鉄は細美で、刃文は匂口の締まった独特の丁子乱れを最も得意として、世に祐永丁子と称され、高い評価を受けています。
腰反り高く、踏ん張りのある、鎌倉時代の太刀を彷彿とさせる優美で堂々とした太刀姿。 備前鍛冶としての誇りと自信を、祐永は、菊紋一友成五十六代孫と刻み込んでいます。
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